当館について
「秋保アート・アンティーク舘」があるこの場所は、長館跡(長さ300m・幅100mの舌状大地に作られた館跡で、その間に4つの丘(土塁)が配置され、昔、敵陣の襲来の防除となったと言われている地。)の南の奥に位置しています。
そして、鳥居や神社、秋保名木等に隣接し、河川や樹木に囲まれた自然豊かな環境にあります。また、近隣には楯山城跡(秋保家五代小松基盛氏によって構築されたもので、その後十八代秋保弾正忠直盛氏まで実に3百年間に亘り居城となったもの。)があり、歴史のある場所でもあります。
とても小さな作品館で、フレンドリーな「カナダ人の大工(スティーブ・ウォイトメン)」さんに改築・メンテナンスをしていただきました。内館には建築・土木関係の計画図・パースペクティブ画(水彩画)をはじめ、メルヘン画(アクリル画)、服飾デザイン・装飾デザインの作品や、日本のアンティーク・海外のアンティークの家具や小物、おもちゃやその他のグッズ等で一杯です。また、外館には「山沿い」に「海沿い」の漂流物作品がころがっています。
狭い道路で、どん詰まりのこの場所は、とてものどかで、のんびり過ごせる避暑地です。また、施設周辺は、広々としていて、太陽が一日中ふりそそいでいます。私は、ここで、新たな作品に取り組み、それらを観賞して頂いたり、これまでの趣味の世界にとどめていた技術や特技を活かし、「なんでも塾」として生徒さん達とコミュ二ケーションの取れる場ができたら幸いです。
館長プロフィール
私はこれまで、青葉区中央でアトリエ事務所を経営する中で、大学や専門学校で非常勤講師として多くの生徒に接し、と同時に大学において研究論文を手掛け、学生達との交流を積極的に行ってきました。
そこで、絵を描いたり、楽器を演奏したり、何よりも母が家庭菜園ができる様にこの地に居住しました。しかし、その母が亡くなり、これまでの知識を開発途上国等で還元するために、南米のコロンビアに工業デザインの教師として赴任し、任期を経て帰国しました。帰国後、岩沼市の災害地復興計画として「岩沼・ひつじ村(牧場・公園・菜園)」を担当し任期を終え、その後、秋保において岩沼海岸の漂流物を活用したアートを取り組み始めました。
このような中で、次期の海外派遣を希望していましたが、「コロナ」の影響によりその海外での活動を一時見合わせることにしました。と同時に、今年65歳を迎えたのを機に、この思い出のある地で、これまでの生き方・作品等を伝承しようと、「秋保アート・デザイン舘」を設立することを決心。
略歴(職歴等)
- 建築・土木に関するアトリエ事務所設立(建築・土木の構造物における完成予想図・模型等の制作)
- 東北文化学園専門学校 非常勤講師
- 仙台デジタルテクノ専門学校 非常勤講師
- 東北芸術工科大学 非常勤講師
- 北杜学園仙台医療専門学校 非常勤講師
- 青葉学院短期大学 専任講師
- JAICA・シニア海外ボランティア(任地コロンビア)
- JOCA・青年海外協力協会(IWANUMA WAY事業部・公園計画)
作家歴等
- 東北の建築を描く展2008 特別賞受賞
- 第58回 2021宮城県芸術祭 彫刻展入選
- 2009年から2019年まで5回個展を開催(水彩画・オブジェ・服飾・漂流物アートなど)
- コロンビアSENA校・サンブエナベントゥーラ大学で3回個展を開催(水彩画・オブジェ・模型など)
吉村 東(Yoshimura Azuma)
博士(工学)
最終学歴:東北大学大学院 工学研究科 都市・建築学専攻 修了